関節リウマチとSDM(共同意思決定)|はっとり整形外科リウマチクリニック|名古屋市中区の整形外科

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関節リウマチとSDM(共同意思決定)

関節リウマチ(RA)の治療は、早期診断・早期治療が基本ですが、使用する薬剤や治療目標、治療強度の選択など、多くの判断が求められます。医師が一方的に方針を決めるのではなく、患者さんと医療者が情報を共有し、価値観や生活背景を踏まえて最適な治療を共に考える「SDM(Shared Decision Making:共同意思決定)」が重要です。
RA治療では、生物学的製剤やJAK阻害薬など多様な治療選択肢があり、それぞれ効果や副作用、費用、通院負担が異なります。患者さんが治療の意図やリスクを理解し、納得して選択することが、長期的なアドヒアランスやQOLの維持につながります。
当院では、初診時の看護師による問診や定期的な治療評価を通じて、患者さんの声を丁寧に伺い、医師・スタッフが一体となってSDMを実践しています。

 

日本リウマチ学会専門医 服部陽介