関節リウマチの患者さんは、骨粗鬆症のリスクが高く、同年代の健常者と比較して早期から全身性骨粗鬆症が生じやすいことが知られています。リウマチと骨粗鬆症の関係については、以下の点が挙げられます。
- 炎症性サイトカインの影響: 関節リウマチでは、TNF-αやIL-6といったサイトカインが通常よりも多く産生され、これによって骨吸収が促進され、骨形成が抑制されるため、骨粗鬆症が進行しやすくなります。
- ステロイド剤の影響: 関節リウマチの治療に使用されるプレドニンなどのステロイド剤も、骨を弱くする作用があり、骨粗鬆症のリスクを高めます。
- 運動不足: リウマチ患者さんは、関節の痛みや腫れのために運動量が減少し、骨が弱ってくる傾向があります。
関節リウマチの症状を寛解に導き、適度な運動を継続することが骨の健康を保つために重要です。歩くなどの軽い運動を日常的に取り入れ、骨粗鬆症の予防に努めましょう。